江戸野菜スイーツのはなし 宿場ロールのひみつ
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品川菓匠 孝庵 
(しながわかしょう きょうあん)
東京都品川区北品川2-30-27-1F
京急線「新馬場駅」より徒歩約4分
TEL・FAX 03-3471-6395
営業時間 10:00〜20:00
定休日 火曜日

江戸野菜スイーツのはなし

「品川蕪を使ったスイーツをつくりませんか」。
はじまりは、北品川商店街の青果店・マルダイ商店の大塚好雄氏が江戸野菜 品川蕪の復活に寄せる熱い思いで声をかけてくださったことでした。品川蕪という食材を使って、「どうすれば魅力的なお菓子ができるのか」。それは職人としては最高にチャレンジしがいのある仕事でした。正直に申し上げると、孝庵は野菜スイーツ専門のお店ではないので、当初は葛藤もありました。最終的には「賛否両論でいいじゃない。それも地域活性化の原動力になるはずだから」と店頭に並べることを決めました。

品川蕪は、江戸時代には目黒川近辺で栽培されていたそうです。最近は区内にある台場小学校の菜園で子供たちの手によっても作られ、給食で実際に試食したりと地元での期待も高まっています。伝統野菜は品質改良がなされていないため栽培が困難だそうで、確かに形も不ぞろい。それだけに昔ながらの野趣溢れる魅力があると思います。収穫時期は十一月から三月ですが、季節が終わっても、品川蕪を使ったスイーツを求めてご来店されるお客様がたくさんいらっしゃるのは、思いも寄らないことでした。

北品川商店街とその周辺では、孝庵のほかにも和菓子の伊勢屋さん、中華の味丸さん、そして餃子のしおの屋さんも品川蕪を使った商品を販売しています。品川蕪の存在は地元の方を中心に知られてきましたが、まだまだ発展の余地があると思います。江戸と地方の各国を結ぶ交通の中心であった東海道。この場所でお店を構えさせていただいている孝庵は、ずっと暖かく見守ってくださっているお客様のお気持ちにお応えするためにも、また、ご縁あってこの地を訪れてくださるお客様のためにも、これからも地元のもの・江戸のものを大切に、個性的なお菓子をお届けしたいと思っています。