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江戸時代に整備された五畿七道。その幹線道路のひとつである東海道は、政治の中心である江戸、そして皇居のある京、ふたつの都市を結ぶ大動脈として、諸街道のなかでも特別な道とされていました。江戸・日本橋を起点に、京都・三条大橋へと至る126里半。江戸と上方の文化が交錯した道。その道程に設けられた53の宿場が、東海道五十三次と呼ばれます。
当時の旅といえば、徒歩、もしくは馬。新幹線や旅客機で一路現地へ、そんな現代の私たちにとっては気の遠くなるような旅路です。街道沿いに点在する宿場が、長旅の疲れを癒し、英気を養うための拠点だったことは想像に難くありません。旅立つ人、迎える人。上り下りの旅人で賑わった界隈には、さまざまなドラマも生まれたことでしょう。
品川宿は、日本橋から2里、約8キロの地点にある最初の宿場として、1601年、東海道五十三次の第一宿に指定されました。近隣には桜の名所として知られた御殿山など、江戸から日帰りできる行楽地もあり、宿泊施設、茶屋、商店などが立ち並ぶ宿場町として繁栄したそうです。
その旧東海道は、今も同じ場所に、当時と同じ道幅のまま残っています。
かつて宿場町として賑わい、今も古の面影が感じられる旧東海道品川宿・北品川商店街。
2007年12月8日。「品川菓匠 孝庵」は、この地にオープンしました。
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